「お父さんらしいお葬式にしてほしい」
女子プロゴルファーの藤田光里さん、ゴルフの傍らで光里さんのキャディーをされ、現在ではモデル業でご活躍の藤田美里さん。そのお二人を立派に育て上げられた父 藤田孝幸さんがお亡くなりになりました。「お父さんらしいお葬式にしてほしい」。これがご家族のご希望でした。
加山雄三さんの大ファンだった孝幸さん。「光進丸」をBGMに、孝幸さんの幼少期からのお姿をスライドで編集・上映し、ご参列のみなさまと共にご覧いただきました。
また、孝幸さんはカニが大好物だったとお伺いし、おくりびとスタッフよりカニをお供えさせていただきました。
最後に、孝幸さんの奥様で喪主を務められた藤田美香さんから、ご参列のみなさまへのお気持ちをカタチにさせていただいた挨拶状をご紹介いたします。
『謹啓 ご一同様には障りなく、お元気でお過ごしのことと存じます。
夫 藤田 孝幸が平成二十八年十二月九日、行年六十四歳にて生涯を終え、十二月十三日に滞りなく葬儀を執り行いましたことをご報告申し上げます。その節はご鄭重なるご供花、ご芳志を賜りまして誠にありがとうございました。
皆様よりご配慮を頂き、夫も心安らかに彼の地へ向かったことと存じます。ゴルフを通じ ご縁を結んでくださった方々、お世話になった社交ダンス関係者の皆様、そして様々な場面で夫を支えてくださいました皆様へ、厚くお礼申し上げます。
別れを経て胸に込み上げるのは、これからも我が子の成長を見守って欲しかったという思いです。夫は子供達が幼い頃よりゴルフを教え、親子の絆をはぐくんできました。努力を実らせ長女がプロの道へ進み、無事一勝をあげることもでき、本人としてもさらなる活躍を見届けたかったはずです。
そして二女と長男が未来へ羽ばたく姿も楽しみにしていたことと思います。叶わぬ夢に切なさが募りますが、下を向いているより、一歩を踏み出すことが最良の恩返しになるのでしょう。今後も家族で助け合ってまいりますので変わらぬお付き合いを頂けましたなら幸いです。最後になりましたが寒さ厳しい日が続いております。一層のご自愛をお祈り申し上げご挨拶にかえさせて頂きます。 謹白』
※内容とお写真は、ご家族のご了承を得て掲載させていただいております。